Q1 ビザールクイーン製品で注意する点は?

次の2点です。
  ①直射日光、高温多湿を避けること。
  ②色移りに注意すること。
  ③ホットスタッフなどのシリコンボディに白、赤のレザーは長期間着せっ放しにしない。

   まず、①は日常生活に使うわけではないので、一般の皮革製品ほど気を使う必要はありません。ただ、密閉された箱や、ビニール袋に入れたまま引き出しや戸棚に保管するのは、避けてください。そのまま、小箱にフタをしないで裸のまま、入れておくのが、常に乾燥した空気に触れる状態になるため、一番良いのです。一見、乱雑なようですが実際、これが一番いいのです。これだと、気が向いたときに気軽にとりだしてカラ拭きもしやすいでしょう。

  ②色移りは、レザーに限らず、全ての素材について言える事です。ビザール製品にとって、カビないし、カラ拭きもしやすいから着せっぱなしにして飾るのが一番良いのです。ただ、残念ながら、1/6フィギュアの場合、別の問題が発生します。これは、ウェア全般に言えることですが、本体が樹脂やソフビのため色移りする場合があります。理由としては、一般繊維や合成エナメル・レザー、ゴム、本革、すべてにわたって使われている染料が、本体の樹脂と化学反応を起こすことが原因です。

  ③ホットスタッフやファイセンなど、最近主流のシリコンボディは、時間と共に、シリコン油分がにじみ出てきます。(ブリーディングと言います。)このため、1ヶ月以上、長期間放置すると、レザーに油分がしみ込んできて、乃木坂白や赤は、色が黒ずんでしまいます。できるだけ、こまめに着せ替えるようにしてください。なお、黒やセクシャルバイオレットなどの濃色は問題ありません。これは、レザーに限らず、他の繊維素材でも同様ですからご注意ください。

  一般に、保管環境にもよりますが、たとえば購入してからずっとそのまま箱に入れたまま高温多湿の状況で、押入れなどでコレクタードール化していた場合は、ほぼ確実に色移りします。ご経験された方もあるでしょう。これを避けるには、定期的にチェックすること、また、ときどき衣装替えをして、長期間、着せっぱなしにしないことが良いでしょう。特に、カスタムボディをオークションなどで入手された場合は、一般のアクリル系塗料を吹き付けていることが多いので、非常に色移りしやすいのでご注意ください。

Q2 シリコンボディに白、赤レザーは注意!

  ホットスタッフやファイセンなど、最近主流のシリコンボディは、時間と共に、シリコン油分がにじみ出てきます。(ブリーディングと言います。)このため、1ヶ月以上、長期間放置すると、レザーに油分がしみ込んできて、乃木坂白や赤は、濡れた様になって色が黒ずんでしまいます。ちょうど、ワックスを刷り込んだ場合と同じ結果になります。

  したがって、このようなトラブルを避けるため、長期間着せっ放しにせず、できるだけ、こまめに着せ替えるようにしてください。なお、黒やセクシャルバイオレットなどの濃色は問題ありません。これは、レザーに限らず、他の繊維素材でも同様ですから、シリコンボディの場合はご注意ください。 

Q3 日常の手入れはどうすれば良い?

特に必要はありません。レザー皮革でのFAQでも述べたように、高温多湿をさけ、風通しの良いところに保管すればよいでしょう。そして定期的にカラ拭きすれば十分です。これは、汚れの除去のほかにも、適度な刺激を革に与えてつやなどの味わいを促進する効果もあるので、ぜひお気に入りのドールに着せたまま、愛着をこめて可愛がってあげると良いでしょう。乾燥が気になったときは、次のワックスがお勧めです。ごく薄く塗るだけで十分です。なお、赤や白のレザーにはワックスを使用しないでください。色落ちの危険性が高いので、できるだけカラぶきだけで手入れすることをお勧めします。LinkIconレザーワックスについて詳しくはこちら Q-11へ

Q4 万一、濡れてしまったら?

通常、フィギュアに着せるホビー商品なので濡れることはまず、無いと思います。でも、万一、濡らしてしまったら、一般の革製品同様、
①濡れた部分の水分を柔らかい乾いた布で軽く撫でるようにふき取る
②できるだけ元通りに形を整えて、型崩れを防ぐ。
③直射日光に当てないで、日陰干しで時間をかけて自然にゆっくりと湿気を抜く。
④必要に応じてワックスなどを塗り、乾拭きして風通しの良いところに保管する。
濡れた革は熱に弱いのでストーブなどは避けて下さい。

Q5 万一、汚れてしまったら?

一般の革製品同様、汚れの中でも、表面上の汚れなら、早いうちに柔らかい布でカラ拭きすればたいてい目立たなくなります。カラ拭きで落ちない汚れは、ぬるま湯に浸した布で汚れた部分を軽くなでるように拭いてください。たいていは、これで取れるでしょう。ただし、革を湿らせた後は、できるだけ早くカラ拭きし、日陰干しでゆっくりと自然乾燥させてください。なお、革の繊維の中まで染み込んだ汚れはまず落とせません。中まで染み込んだ汚れを無理に落とそうとすると周囲の革が脱色したり、荒れてしまったりなどの悪影響が出てしまうので、ご注意ください。
お勧めのクリーナー欄でご紹介したワックス製品を試されると良いでしょう。LinkIconレザーワックスについて詳しくはこちら Q11へ

Q6 万一、破損したら修理できますか?

はい。可能です。素材に徹底的にこだわるビザールクイーンブランドですから、末永くお客様に愛着を持っていただきたいという信念でモノづくりをしております。ですから、イタリアのマエストロ職人同様、大量生産品には無い、手造りの良さを生かして、可能な限り修理できるものは、最大限の努力をさせていただきます。まずは、サポート欄をご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。

Q7 商品の裏が荒れているのですが?

bad_leather.jpg荒れ肌のよくある実例パターン①は荒れ不良。②~④は見た目だけなので良品。  残念ですが、これは、イタリアンラムに多く見られます。ただ、はじめに誤解のないように、正しく理解していただくために写真をご覧ください。見た目は同じように見えますが、不良品とそうでないものと混ざっています。①は見た目もまた、実際に裏革自体もささくれていて荒れている実例です。これは、完全な不良品なので使用しません。通常、このようにひどいと、表の銀面も影響を受けて凸凹になります。

  次に、見た目でよく似ているのが、③です。これは、革自体は、平滑で何のダメージもありません。じゃ、何故こういうふうに見えるか?この場合、ラベンダーに染めているわけですが、天然皮革のため、それぞれの部位のコラーゲン組織の違いで染料の吸収率に差が出たと思われます。このため、表の銀面は染めムラはありませんが、裏面に色の濃い部分と薄い部分が混在しています。これは、特に、厚みを調整するために原皮を漉き加工したときに、よく発生します。しかしながら、革としては均一な厚みであり、傷やダメージがいっさいありません。したがって、良品です。同様に、②も筋が入っているのは、見た目だけで、表の銀面も裏面も一切傷も段差もない、美しい革面です。④これも、イタリアンラムが多いのですが、レザーのど真ん中に、平気でサイズ表示の刻印をプリントしてきます。ふつう日本人なら、こんなことする人はいないでしょう。実際、国内でなめされた輸入革では、必ず、一番端の目立たない部分にサイズ表示のシールが張られています。レザーのど真ん中というのは、通常一番表の銀面の美しい部分なので、99.99%製品に使う確立が高いわけです。したがって、これは、どうしても裁断パターンのどこかのパーツに出てしまう可能性が高いです。

  以上、本当の意味で荒れているのは①だけで、②~④は見た目だけです。ですから、正確には、荒れていると言わず、見苦しいと言うべきでしょう。では、なぜこうなるかと言いますと、通常皮革レザーの世界では、バッグ、衣服などのレザー製品は、裏地やライナーをつけて縫製するので、皮革の裏面が直接見えないため、気づかないだけなのです。ちなみに、お持ちのレザー製品の裏地をはがせば、裏革の現状がお分かりになると思います。いずれにせよ、特に海外でなめされた製品は、銀面(表面)さえ美しければ裏面はあまり気にしませんから、結構荒れたものでも、裏地を張ることで隠れてしまうという判断で、良品に入れてくるのが一般的です。

  一方、日本でなめされ製品化されたスペイン、ギリシャラムは、日本人特有の細やかな仕上げのため、あまり荒れることはありません。ただ、ビザールクイーンのコンセプトから、着用時のリアリティを追求した結果、裏地を張ることをあきらめましたので、どうしても裏面を隠すことができません。見える以上、気になるお客様もいらっしゃるでしょう。ただ、こればかりは天然皮革である以上、フェイクのように全面均一な工業製品ではないので、どうしようもありません。①のような不良品はもちろん除外しますが、銀面の美しさを最優先の基準とさせていただく以上、場合によっては②~④のように、裏面の見苦しいものが若干出ることもあるのだとご理解いただければ幸いです。

Q8 エナメル製品の注意点は?

1/6フィギュアの世界では、直射日光や風雨にさらされるわけではないので、特に問題はありません。ただ、エナメルはそのしっとりした光沢が命ですので、定期的に、エナメル専用のワックスで手入れされると良いでしょう。なお、エナメル同士を強く圧着した状態で、重ねて置かないようにご注意ください。密着した状態で強い圧力をかけるとお互いが引っ付く可能性があります。もちろん、普通にエナメル同士が触れる程度では、何の問題もありませんから心配無用です。

Q9 CGとLA、どういう意味?

現在、1/6フィギュアでは、大別すると、タカラトミー社から販売されているクールガール(通称CG)と、ボークス社から販売されているローストエンジェルシリーズ(通称LA)の2つあります。クールガールは、リアルでセクシーな大人の女性フィギュアがコンセプトで、ローストエンジェルはオタク系の本流である細身の美少女系フィギュアがコンセプトです。体型もまったく異なるため、ビザールクイーンでは、CG、LAそれぞれ専用にパターンを起こして製品化しました。したがって、両者に互換性はまったくありません。購入されるときは、どちらのフィギュアに着せるのか、ご確認のうえ、お間違えのないようにご注意ください。

Q10 どのサイズでも着せられますか?

現在、開発基準のボディとして、クールガール(CG)では、CGB-Ver.2.0を採用しています。これは、一番バランスのとれている美しいボディ形状だからです。
現在、中古を含めて流通しているものとして、

  • CGB-Ver.1.5   (再販版CG01~06、CG07~11、キューティーハニー、ガッチャマンG3 旧々品)
  • CGB-Ver.2.0   (標準型…CG12~、再販版キューティーハニー、ガッチャマンG3 旧品)
  • CGB-Ver.2.0 A (グラマー型…XIXOXブラッディローズのみ 旧品)
  • CGB-Ver.2.0 C (スリム型…友里アンヌ、フジアキコ 旧品)
  • CGB-Ver.2.0 plus (間接強化型…現行品)

です。着せられるかどうかについては、まったく着せることができない…ということはありません。コルセットなど、背面で締め付け量をコルセット紐で調整するタイプはかなり融通が利きますが、デザインによっては、標準型以外では装着不可のものもありますのでご注意ください。

  ただ、一品ごとに手作りのため、商品によっては、開発基準ボディ以外のボディに着せ付けた場合、バストカップがキツイとか、少しダブルといった症状が出る場合があります。その場合、可不可の許容範囲がお客様によって人それぞれですので、客観的な判断がしにくい内容です。ですから、一度、着せられて、お客様ご自身で判断していただくしかございません。もっとも流通量の多い、標準型はまず、どなたもお持ちだと思いますから、標準用にお買い求めいただき、そのうえで他のタイプに試着していただいてはどうでしょうか?後日、標準ボディ以外のボディに装着したときの参考写真も準備のうえ、掲載する予定ですのでそちらをご参考にされてはどうでしょうか。

  次に、ボークス社のローストエンジェル(LA)ですが、これは柔らかバスト(麗乳タイプ)を基準にしています。こちらもCG同様ですので、麗乳タイプ用にお求めいただき、そのうえで、お手持ちの他のタイプに着用して、その着付けがお客様にとって許容範囲かどうか、ご判断いただくか、後日掲載する比較写真を参考にされることをお勧めいたします。

Q11 HOTTOYSの新作TrueTypeシリーズでも着せられますか?

  現在、検証したところウエストがCGとかなり違い、太いためコルセット、スリーインワンなどの締め付けタイプは残念ながら見た目上、無理があると思います。(LinkIcon全員悪女案内ページ実装比較はこちら)装着しますと、コルセットヒモを締めても、背中が2cmほど隙間が開いてしまいます。なお、ショーツ、ブラは問題ありません。手袋もHOTTOYSの腕は細身のため、CG用をはめると、かなりガサつきます。パンスト、リストバンド類は問題ありません。今後、発売予定のスカート、パンツ、ジャケット類など、ウェストが関係するものは、残念ながら無理があると思います。今後の普及動向をみて、対応するかどうか検討したいと思います。

Q12 シルバー製品の手入れの方法はどうすれば良いですか?

  シルバージュエリーの場合、銀という金属特性のため環境にもよりますが、通常、3ヶ月ほどしますと、表面が黒ずんだり曇ってきたりします。これは、空気中に微量に含まれる硫化水素と反応して銀表面に硫化膜を形成されるからです。しかし、これは、硫化によって硫化膜が形成されただけなので、錆ているのではありません。つまり、鉄に見られるような腐食を伴う錆ではないのでご注意ください。

  さて、具体的な、手入れ方法ですが、シルバークロスという布で軽く拭くのが手軽です。拭くだけで硫化膜をふき取れるので、元通りピカピカになります。これ以外にも、専用クリームや洗浄液がありますが、1/6サイズの小さなアクセサリーでは不要でしょう。念のため、弊社でも、これらの商品も備えていますが、実際には、使う必要を感じたことはありません。シルバークロスで拭くだけで十分だと思います。購入される場合、お近くに東急ハンズがあれば、そこで買えますし、無ければネットで購入されると良いでしょう。”シルバークロス、手入れ”などのキーワードで検索すればヒットしますので、適当なショップを探されると良いでしょう。500~1000円前後です。

  なお、最後に、これは、銀素材であれば、銀食器であれ、高価なシルバージュエリーであれ、商品とは関係なく、発生し、避けることができません。従って、一定期間が経つとまた黒ずんだり、曇ったりしてくるので、気がついたときに、シルバークロスで、そのつど拭いてください。それだけで、元通りにピカピカになります。