いったい、「革」とはどんな素材でしょう?
「皮」と「革」。実は、これらの言葉は、まったく別の意味をもっています。「皮」(skin、hide)は、生き物の皮膚のことで、「革」(leather)は、こうした生き物の皮を腐らないようになめした素材のこと。したがって、靴や鞄、ウェアなどに使われる素材の場合、「革」と表記するのが正しいのです。
高級ソファからウェア、靴、バッグ、財布小物まで広く使われる素材「革」。
せっかくの革製品を楽しむのなら素材としての「革」について、ここで知っておきましょう。
●革の構造
通常、私たちが見ている革の表面のことを”銀面”、裏側の面を”床面”といいます。写真は、カーフ革ですが、厚みは約1.2mmほど。これを実際に使用する目的に応じて、この床面を漉き割り(すきわり)という作業で、スライスすることで2分割して、薄くします。.
●自社での漉き割り加工
通そこで、しかたないので弊社では、漉き割り機械を導入して、自社で1/6フィギュアに最適な革素材を創り出すことにしました。数年にわたる試行錯誤を重ねて、蓄積したノウハウをもとに、いまでは、そのデザインに応じて、各部分に最適な革素材を必要な厚さになるよう、自由に自社加工することでよりリアルな1/6スケールのレザーウェアを開発しています。.
●”なめし”とは?
動物の皮から革に変えるための加工方法のことを”なめし”といいます。動物からとった皮は、そのままにしておくと腐ったり固くなって使えなくなるからです。現在、古くから行われている自然の草木の渋汁を使う”タンニンなめし”と、金属を使って化学的に処理する”クロムなめし”の2つがあります。
植物タンニンなめしは、自然処理なので1~3ヶ月と時間がかかりますが、仕上がりが良いです。一方、クロムなめしは時間が早いので生産性が良いため、現在では、この方法が主流です。写真は、タンニンなめしに使う、革を漬け込むビット槽といわれる、大きな樽です。。.