クールガールのハイヒールを作る


クールガール撮影用にシクールガール、ボークスの写真と3DCG合成する方法

クールガールの白バイクールガールを使ったEVIL POLICEの白バイ仕様を使ったサタデーナイトの検問シーン。3DのCG合成でできています。ちなみにタバコの煙もCG合成です。

ビザールクイーンの白バイ検問シーンをCG合成で作る

     お気に入りのクールガールあるいは、ボークスのロストエンジェルなどの美少女系ドールを写真に撮るとき、より幅広い表現をしようと思うとどうしてもCG合成の必要がでます。これは、映画界では当たり前になりましたが、基本的には一般の写真撮影でも同じなので、ここで説明するような作業を専門の方が作業しているだけです。ただ、枚数が途方も無くあるわけで、その作業量は莫大!です。写真なら、一枚ですが映画になると1秒にもし30枚の撮影をしたとして、1分の映画シーンで60秒x30枚=1800枚!もの作業を繰り返さなければなりません。トホホの世界ですね。幸い、我々の場合、一枚で済みますので早速見ていきましょう。


まずは、グリーンバック撮影



     今回のように、あらかじめCG合成がわかっている場合は、最終の撮影構図をまず考えておきます。これは、簡単な絵でも良いですし、自分の頭の中に具体的にそのイメージがあれば、特に描く必要もありません。まずは、ご覧のようなグリーンバック用のパネルを用意して撮影セットを組みます。これは、市販されていないので、自分でグリーンだけの背景を印刷し、ホームセンターで売っている発泡スチロールのパネルに貼っただけのお手軽なセットです。

クールガールを使ったグリーンバック撮影の準備まずは、クールガールを使った合成撮影のために、おなじみのグリーンバックの撮影セットをこのように組みます。合成する構図を考えてクールガールを配置し、撮影する今回は、このように撮影の構図を決めます。あらかじめCG合成をすることがわかっている場合は、最終仕上がりの構図を想定した上で実際の撮影をしますオリジナルのシュワちゃんグリーンバックを透明に抜くフォトショップなどの編集ソフトでグリーンバックの背景を抜いて透明にします。



     今回は、都会の夜で、路側で検問をしているという主題なので、構図をご覧のようにクールガールのEVIL POLICE白バイ仕様にモデルさんを準備します。今回は、活発なイメージでショートヘアのプラチナブロンドのペアをモデルさんとして起用。33号車は略帽の白バイクイーン、57号車はビザールキャップのちょいキツめのキャラの白バイクイーンでフル装備仕様でセットアップ。夜間の検問のため右に寄せて中央から左に夜景が広がる構図にします。

     モデルさんの準備ができたら撮影します。この場合、照明は通常、道路の路側に白バイを停車させるので、右側から街灯が当たるのが自然でしょうから、右側からメインの照明を当てます。地面のラインもできるだけ低くなるようにカメラをセットします。でないと遠景になることが予想される背景画像と自然なつながりができなくなりますから。

     撮影が済んだ生の写真画像は、次にフォトショップなどの画像編集ソフトを使って、この背景のグリーンバックを透明に抜きます。以前は手動でこのグリーンを透明に消していたので、ご覧のような画像ですと1時間以上かかりました。とても根気の要るイヤな仕事でしたが、今は、とても優秀なソフトができまして、自動的にご覧のように瞬時に完璧に抜いてくれるようになり、本当に何もしなくても良くなり楽になりました。いまでは、このソフトがないと仕事になりません。

CGの背景を用意する




オリジナルのシュワちゃん3Dのニューヨークのタイムズスクエアのデータ3Dでできた仮想の都会データを使って、適当な背景のアングルを探します。これは、ニューヨークのタイムズスクエアの3Dデータ。シュワちゃんの顔のウェザリング塗装3Dでできた都会のデータだいたいイメージにあった構図が見つかりました。これを背景に使いましょう。



     それでは、背景となる都会の夜景を準備します。この夜景が厄介で、そう都合よく思い通りのイメージにあった風景写真などなかなかありません。一番良いのは、自分で、夜の都会へ出かけて行って撮影しデータを収集するしておくのがベストです。しかし、外国の都会のイメージでとなると、海外旅行しない限り無理な話です。

     そこで、手っ取り早く実現する方法が3DCGを使うことになるわけです。これは、弊社のように3Dのソフトを駆使できない場合は、市販のデータを使えば簡単です。結構、都会のモデリングは、簡単ではあるのですが、めんどくさい時間のかかるものでして、今回の写真では、実際ニューヨークのタイムズスクウェアの市販データを利用しました。これひとつあれば、自分の好きなアングルが得られるまで自由にぐるぐる動かすことができるので、たいていの夜景のバックに利用できるでしょう。

クールガールの白バイ写真とCG背景を合成する



クールガールの写真と背景を重ねるまずは、そのままクールガールの白バイ写真と背景を重ねてみます。ちょっと、バランスが悪いですね。左右のバランス修正思い切って、背景を水平転換してみます。ああ、左右のバランスが良くなりました。上下バランスの修正次に背景を、下に下げて上下のバランスを修正します。これで全体のバランスが落ち着きました。



     大体イメージにあった背景が見つかりましたので、そのままクールガールの写真と重ねてイメージをチェックします。どうもクールガールの白バイのある右側によりすぎてバランスが悪い気がします。そこで思い切って、水平に反転させてみます。これで左右のバランスが良くなりました。つぎに、背景が上に寄りすぎなので下に下げてクールガールの地面のラインに自然につながるようにバランスを修正します。どうやら、これでうまく全体のバランスが収まりましたので構図は完成です。

自然な写真になるようにリアル加工修正する




背景をぼかす背景をぼかしてクールガールの白バイ隊員に焦点を絞ります夜間のカラー修正夜間の雰囲気を出すために全体のカラーコレクト修正をしますタイトルをいれてクールガールの白バイ写真完成タイトルを入れてCG合成写真の完成!






最後に、自然な仕上がりになるように加工修正します。まず、ただ合成しただけでは、写真全体にピントがあっているため、ぱっと見たときに何がポイントかわかりにくい状態です。いいかえると、この写真の主題がはっきりしない状態です。そこで、背景をぼかすことで、クールガールのEVIL POLICE 白バイクイーンがぱっと目立つように、主題をはっきりさせます。

     次に、このままですと、少し夜間の深夜独特の雰囲気と都会のイルミネーションが感じられません。真昼のような感じです。そこで、ブルーの色にカラーコレクト加工をして深夜の雰囲気にします。最後に、ロゴとおまけとしてタバコの煙を合成して完成です。


     結局、CG合成では、特別なソフトが要るわけでもなく、画像編集ソフトさえあれば可能です。あとは、根気の要る作業をするだけです。特に、グリーンバックを透明に抜く作業は手動でやるとかなり苦労します。このため、仕事として作業する場合は、何枚もの写真を加工する必要があるので、時間と労力を節約するためにいろいろなソフト(正確には、別途専門のプラグインソフトメーカーから市販されているものを買う)を使います。特に、業務で作業する場合は、とにかく時間が勝負なのでどうしてもこのようなプラグインソフトに頼る場合が多くなります。ただ、時間さえ惜しまなければ、これらのソフトは一般の方には不要です。ちなみに、本例では、4つのプラグインソフト(グリーンバック、ぼかす、カラーコレクト、たばこの煙)を利用しています。