クールガールやボークスに合う1/6サイズのオートバイについて
お気に入りのクールガールあるいは、ボークスのロストエンジェルなどの美少女系ドールを飾るとき、サイズ的にもイメージ的にもピッタリくるのが1/6のオートバイでしょう。しかし、実際に入手するとなると現行の疾走系のレーサーモデルがほとんどで、正統派的なクラシックイメージになると、残念ながらモデル化されているものが少なく、非常に入手が困難です。
ZCガールのロザンナに付随するレーサーバイク。よくできたモデルですが、ビザールクイーンのテイストには現代的すぎてシャープなため、イメージが少し合わない気がします。
クラシックモデルといえば、ハーレー、インディアンがあります。しかしながら、いずれも国内で定期販売されておらず、オークションでこまめにチェックして入手するか、個人輸入するしか方法はありません。それだけに、ディスプレイで飾るアイテムとしては魅力的なものですから、現時点での入手可能なものをもとに、1/6サイズのオートバイに解説します。
まずは、1/6サイズのカスタムハーレーについて
さて、ハーレーの1/6サイズ完成モデルは、私の知る限り、現時点では販売されていません。唯一、アレン・ネスのカスタムハーレーとして入手できるだけです。しかしながら、このアレン・ネスモデル自体も残念ながら廃番となり海外の流通在庫のみの状態です。定価が35$でしたが、現在USAでは、25$前後で安売りされています。ヤフーのオークションで、恐らく少量輸入した業者と思われる人がちょくちょく販売していますが、9000円から1万円前後で取り合いになっています(2010年3/16現在)。うーん、ちょっと複雑な気分ですね。個人で輸入すればだいたい運賃込みで5000円くらいでしょうか。ただ、それ自体も、海外発送に対応していないところが多いので、e-bayあたりで探すほうが早いかもしれません。ただ、そうなると結局、ヤフーオークションでゲットするのが手っ取り早いでしょうか。(高いですが…)
アレン・ネスのカスタムハーレー仕様のオリジナルモデル。定価35$。現在は流通在庫のみの絶版。
さて、このモデルは、オリジナルハーレーの正統感はありませんが、なにしろ実車のハーレーのカスタムバイクやパーツを製作販売しているアレン・ネスのモデルを1/6にスケールダウンしたのですから、本物同様、リアルで迫力があります。フレームのみ金属パーツで、他のタンクやフェンダーなどは全てプラスチック部品です。このため、オリジナルのデザインでは、幾分安っぽい感をぬぐえません。もちろん、ゴーストライダー並みのワイルドな迫力は満点ですが、このままではビザールクイーンのイメージには合いません。
そこで、全部のパーツをばらして、オレンジ色のオリジナル塗装を全て黒に塗り替えて、組み立てなおします。組み立てが終われば、最後にゴールドのオリジナルデカールを貼って、デザインを改造します。それだけで、一気に雰囲気が変わりました。ワイルドな迫力は無くなりましたが、代わりに黒の凄みのある重厚感がでて、ビザールっぽくなりました。
オリジナルは、ゴーストライダー的な地獄の炎のイメージ。このように、バラしてからオレンジの部分を黒に塗り替えます。ビザールクイーンのデザインに改造したもの。高級感がでました。デザインを変えるだけでイメージが極端に変わりました。黒の重厚感vs炎のワイルドでしょうか。
上このように、少し手間をかけるだけで35$のオリジナル商品とは思えないくらい高級感がでますので、入手された場合、ぜひ改造されることを勧めます。ゴーストライダー的なデザインにあうワイルド系のキャラなら、良いのですが、そうでない場合はやはり、オートバイのイメージにキャラが合わず、ぎごちないものになるでしょう。どちらかといえば、単色系でデザインし直せば、面白みはなくなりますが、オーソドックスになる分、どんなキャラにもあわせやすくなるでしょう。
クールガールやボークスにあう1/6サイズのインディアンオートバイについて
ハーレーと同じくらい、人気のあるのがインディアンです。しかし、ハーレーに比べるとあまり知られていないのですが、これは残念ながら、倒産したため現存しないという理由が大きいでしょう。もともと、このインディアンというのはIndian Motorcycleといって、大陸横断、歴史的なレ-スに挑んだ数々の名誉を手中にしました。冒険心に火がついたバイカ-達の情熱をかりたたせ、アメリカ中の人々の期待の的になり、世界中に羽ばたいていった。1901年5月ジョ-ジMヘディングとカールオスカ-ヘッドストロ-ムによって、マサチュ-セッツ州、スプリングフィ-ルドに設立された会社です。1902年記念すべき第1回アメリカの耐久レ-スでは、金メダルを獲得。1906年アメリカ大陸横断レ-スで、5994Kmを完走、31日12時間15分の新記録を達成しました。
1909 年には、インディアン号は、東京を走ったこともあります。しかしながら、1953年第二次世界大戦後、英国車等と、価格の競争に破れインディアンモトサイクル社は、残念ながら閉鎖したのでした。
さて、そのようなハーレーに劣らぬくらいの名車ですが、1/6サイズのインディアンを入手しようとするとこれまたかなり困難が伴います。メーカーとしては、アメリカのNEWRAY(ニューレイ)とスペインのGUILOY(ギロイ)の2社からモデル化されています。できばえは、丁寧な造形でギロイの方が優れています。両社ともモデル化されている種類は1948年型のインディアンチーフですが、ニューレイには1938年型のクラシックモデルと、USアーミーモデルが追加種類としてモデル化されています。ただ、アーミーモデルはすこぶる出来が悪くおもちゃぽいのでパスしたほうが無難でしょう。
ニューレイ社のインディアン。40$前後で販売されています。スペインのギロイ社のインディアン。できばえはこちらのほうが上。お勧めです。約60$前後。
気になる価格的ですが、ニューレイが40$前後、ギロイが60$前後です。海外では、定番として販売がされているのですが、 現在国内で入手するにはオークションしかないようです。だいたい、ニューレイで5、000円から、ギロイですと10、000円前後で落札されているようです。個人で輸入すれば費用的には少し安く入手できますが、それよりも自分の好きな色を選べるので価値はあるでしょう。どうせなら、ギロイを選ばれると良いでしょう。ぱっと見は区別がつきにくいですが、タイヤが白のサイドペイントがあるものがギロイ、何も無い黒のみのタイヤならニューレイです。
ビザールクイーンでは、都合6台ほどカスタム化しましたが、ベースとなるバイクそのものを集めるのに2年ほどかかりました。なかなか出ないので、オークションで見かけたら、即ゲットするほうが良いでしょう。カスタム作業そのものは、ただバラして色を黒に塗り替えて、デカールを貼るだけです。バリエーションを増やすために、リベットをクロムメッキタイプとブラックタイプの2種で貼り付けてあります。ダイキャストモデルなので、ずっしりと重くクールガールやボークスのフィギュアを載せても安定しています。この辺が、プラモデルを使うとやわいためにふらつくといった欠点がないので、お気に入りのフィギュアをディスプレイするのに役にたつアイテムだと思います。
1938年型のクラシックモデル。ニューレイ社。1948年型インディアンチーフ。ニューレイ社。タイヤは黒のみ。おなじく1948年型インディアンチーフ。ギロイ社。タイヤに白のサイドリムが入っているのでニューレイと区別できます。
同じギロイのモデルを、黒に塗り替えただけのシンプルな改造に仕上げたモデル。同じギロイのモデルを、赤に塗り替えただけのシンプルな改造に仕上げたモデル。1/6サイズのハーレー、インディアンのどれにでも組み合わせることができる1/6ビザールクイーン御用達サイドカー!
次回は、完成品ではありませんが、セミキットタイプの本格的なハーレーをご紹介します。これは、田宮などからでているプラモデルとは異なり、ダイキャストパーツを多用しているので組み立てて完成させるとインディアンなどと同じくずっしりと重厚感のあるモデルになります。
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